最近読んで良かった長編小説

“◆折れた竜骨 上下巻 米澤 穂信著
推理小説とファンタジー小説が合体した新しいジャンルじゃないでしょうか。剣と魔法が織りなす孤島の王国を舞台に突如起きた国王の惨殺事件。はるか遠国より犯人である実の弟を捕縛する為にやってきた騎士ファルクとちびっこながら卓越した剣士である従士のニコラが事件を解決していきます。魔法の世界なんていくらでもアリバイ作れるじゃね!?と思ったあなたは米澤 穂信さんのマジックにきっと唸りしきり、感嘆しきり、そして・・・。
◆光圀伝 上下巻 冲方丁著
ご存じ水戸の黄門様、水戸光圀の波乱に満ちた一生涯を綴った大河小説です。「カッカッカッ!!」と高笑いするTVでの時代劇を想像した方はガラッとイメージが変わる事でしょう。宮本武蔵や徳川綱吉と言った誰もが知る登場人物も胸を躍らせる話となっていますが、物語が進むにつれて最愛の妻や生涯の友との別れには今度は胸が詰まります。そうして冒頭に描かれた光圀が自身の家来を自らの手で刃を突き立て息の根を止める残酷な時間の流れはこの小説最大の見所の一つでしょう。ただ個人的には光圀の正室、泰姫の待女「左近局」とのロマンスとは決して呼べない距離感がなんとも切なく二人にしか共有できない感情の描写がすごく好きでしたね。作者である冲方 丁ですが「十二人の死にたい子どもたち」「蒼穹のファフナー」や「サイコパス」など幅広いジャンルの作品を手掛けていたとは恥ずかしながら教えられて初めて知りました。令和の文才とはきっとこう言う方の事を言うのでしょうね。”
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